講演会とは、あるテーマについて経験や専門知識を持つ講師を招き、参加者に話を届ける催しです。
ただ話を聞く時間をつくれば、講演会になるわけではありません。学校やPTAが講演会を開くなら、「誰に、何を持ち帰ってほしいか」を先に決める必要があります。目的が曖昧なままでは、立派な経歴の講師を招いても、参加者には遠い話に聞こえてしまうからです。
この記事では、講演会とは何かという基本から、学校講演会やPTA講演会を企画するときの考え方まで整理します。
講演会とは、参加者に新しい視点を渡す場
講演会の中心にあるのは、講師の経験や知識です。しかし、本当に大切なのは経歴を紹介することではありません。
参加者が、自分の日常を少し違う角度から見られるようになること。これが講演会の役割です。
たとえば、世界の舞台で活躍した人の成功談を聞くだけなら、「すごい人の話」で終わるかもしれません。そこに、失敗したときに何を考えたのか、支えてくれた人とどんな対話をしたのか、次の一歩をどう選んだのかが加わると、参加者は自分の生活に置き換えられます。
講演会と講習会・研修会の違い
講習会は、知識や手順を学ぶことに重点があります。研修会は、仕事や役割に必要な能力を高めることが主な目的です。
一方の講演会は、講師の体験や考え方を通して、気づきや行動のきっかけを渡すことに向いています。ただし、三つを厳密に分ける必要はありません。講演の中にワークや実技を入れ、研修に近い形にすることもできます。
学校講演会で大切なのは学年と発達段階
小学生、中学生、高校生では、同じ講演テーマでも伝え方が変わります。
小学生には、身近な道具や具体的な出来事から話に入ることが有効です。中学生には、失敗や迷いを含む実話が自分の悩みと重なります。高校生には、進路や仕事を一度で決め切れなくても、選び直しながら進めることを伝えられます。
学校講演会では、対象学年だけでなく、学校が抱えている課題も講師に共有してください。「挑戦してほしい」「進路を考えるきっかけにしたい」「人の話を聞く意味を伝えたい」など、目的が具体的であるほど講演内容を調整しやすくなります。
学校講演会のテーマを学年別に考える方法も参考にしてください。
PTA講演会は保護者と学校の接点になる
PTA講演会では、保護者の関心だけでテーマを決めると、学校の教育方針とのつながりが弱くなることがあります。反対に、学校側の課題だけで決めると、保護者が参加する理由が見えません。
子育て、親子のコミュニケーション、子どものやる気、インターネットとの関わりなど、家庭と学校の両方に関係するテーマを選ぶと、参加者が自分の話として聞きやすくなります。
講演会とは、正解を一方的に教える場ではありません。家庭と学校が同じテーマを考え、子どもへの関わり方を見直す接点にもなります。
PTA講演会で失敗しないテーマ選びでは、参加者と学校の目的をそろえる手順を詳しく紹介しています。
良い講演会は終了後の行動まで考えている
講演会の成果は、当日の拍手だけでは分かりません。
子どもが家で講演の話をした。保護者が声のかけ方を一つ変えた。先生が授業で講師の問いを取り上げた。こうした小さな行動が残れば、講演会は一日限りの行事ではなくなります。
そのためには、講師が結論を全部渡すのではなく、参加者が考え続けられる問いを残すことも大切です。実技やワークを取り入れ、体を動かしながら気づきを得る方法もあります。
講演会を企画するときに最初に決めること
最初に決めたいのは、次の五つです。
- 開催する目的
- 主な対象者と人数
- 持ち帰ってほしいメッセージ
- 講演時間と開催形式
- 予算と候補日
この五つがあれば、講師は対象者に合わせて内容を提案できます。まだテーマ名まで決まっていなくても問題ありません。「講演後に参加者がどうなってほしいか」を言葉にする方が、企画の軸になります。
講演会の企画から開催までの手順と講師へ最初に伝える項目も合わせて確認してください。
講演会の目的から内容を一緒に組み立てます
粕尾将一講演会では、キャリア教育、スポーツ・コーチング、コミュニケーション、子育てを中心に、講演のみ、実技付き、なわとび教室を組み合わせる形式に対応しています。
元シルク・ドゥ・ソレイユ出演者としての経験と、日本代表経験者40名を育成してきた教育現場の経験を、対象者に合わせて構成します。
