学校講演会の講師を探すとき、経歴や知名度は分かりやすい判断材料です。しかし、実績が大きければ子どもが話を聞くとは限りません。
学校講演会で大切なのは、講師の経験と子どもの日常をつなげられることです。担当者が校内で説明しやすく、当日は児童・生徒が自分の話として聞ける。その両方が必要です。
学校講演会の目的を先に決める
講師を探す前に、講演会の目的を一文にします。
夢を持つことを伝えたいのか。失敗から立て直す力を考えてほしいのか。人の話を聞き、自分の考えを言葉にする時間をつくりたいのか。目的によって、選ぶ講師は変わります。
「有名な人を呼びたい」から始めると、講演内容が学校の課題とつながらないことがあります。まず、講演後の子どもに何が残ってほしいかを考えてください。
子どもが知っている入口を持つ講師を選ぶ
子どもにとって遠い肩書きや業界の話が続くと、内容を自分に置き換えにくくなります。
学校生活、友達、習い事、失敗した経験、身近な道具。子どもが知っているものから講演に入れる講師は、難しいテーマも具体的に伝えられます。
身近な入口から大きな世界へつなぐ
なわとびは、多くの子どもが学校で触れたことのある運動です。その身近な一本の縄から、世界大会やシルク・ドゥ・ソレイユの舞台へ進んだ実話は、子どもの関心を引く入口になります。
重要なのは、すごい技を見せることだけではありません。身近なものを続けた先に、知らなかった世界があったことを伝えることです。
学年に合わせて話を変えられるか確認する
小学校低学年には、長い説明より実演や短い問いかけが必要です。高学年には、挑戦の過程や友達との関わりを自分に重ねられる話が届きます。
中学生には、夢が決まらない不安や失敗したときの迷いも扱えます。高校生には、進路を一度で決め切れなくても、経験を重ねながら選び直せることを伝えられます。
講師の過去実績を見るだけでなく、今回の学年に合わせて内容、言葉、実技の比率を調整できるか確認してください。
学校講演会のテーマを学年別に選ぶ方法も参考になります。
一次体験を語れる講師か確認する
どこかで読んだ成功法則ではなく、本人が経験した話には具体性があります。
成功する前に何をしていたのか。失敗したときに何を感じたのか。支えてくれた人とどんな対話をしたのか。こうした過程があると、子どもは「すごい人だからできた」で話を終わらせません。
学校講演会の講師プロフィールでは、肩書きの数より、講演テーマを裏付ける一次体験を見てください。
聞くだけではない変化を作れるか
体育館で長時間座って話を聞くだけでは、集中が続きにくい子もいます。
写真、映像、実物、実演、問いかけ、短いワークを入れると、講演会の中に変化が生まれます。学校の目的や会場条件に合えば、実技を組み合わせる方法も有効です。
実技付き講演会を学校行事に取り入れる利点で、開催形式を詳しく紹介しています。
学校と事前にすり合わせられる講師を選ぶ
同じ学年でも、学校ごとに課題や雰囲気は違います。
事前の打ち合わせで、開催目的、児童・生徒の様子、学校が大切にしていること、配慮が必要な表現を共有します。講師が主催者の意図を聞き、完成済みの話を調整できるかが重要です。
担当者が説明できる根拠をそろえる
学校講演会は、担当者一人で決めるものではありません。管理職、教職員、PTA、予算担当者へ説明する場面があります。
講師の経歴、学校指導の経験、講演テーマ、対象学年、開催形式、見積もりを資料としてそろえます。「有名だから」「面白そうだから」ではなく、学校の目的に合う根拠を説明できるようにしてください。
講演会講師を選ぶ7つの基準も校内検討に使えます。
学校講演会の事前打ち合わせで伝えること
児童・生徒の今の様子
学年と人数だけでなく、学校で最近取り組んでいること、講演テーマに関係する課題、行事の位置づけを共有します。個人が特定される情報は不要です。講師が対象者を具体的に想像できれば、実話の選び方や言葉の難しさを調整できます。
学校として避けたい表現
夢、努力、家族、競争、健康などの話は、児童・生徒の背景によって受け取り方が変わります。「努力すれば必ず成功する」「親が支えるのが当然」といった一つの価値観を押し付けないよう、学校が大切にしている配慮を伝えます。講師から確認があるかも見てください。
講演後の学習活動
感想文、学級での対話、進路学習、実技体験など、講演後に予定している活動を伝えます。講師が最後に残す問いを授業とそろえると、特別行事と日常の学びが切れません。後日使用する資料や写真がある場合は、提供範囲と利用条件も確認します。
学校指導20年以上の経験を講演に生かします
粕尾将一は、学校出張指導歴20年以上、1,000校以上、10万人以上、5,000コマ以上の指導経験があります。シルク・ドゥ・ソレイユへの挑戦、日本代表経験者40名の育成、対話を重視する指導を、学年と開催目的に合わせて伝えます。
