実技付き講演会とは、講師の話を聞くだけでなく、実演を見たり、参加者が体を動かしたりする時間を組み合わせた講演会です。
学校行事では、長時間座って話を聞くことが苦手な子もいます。講演と実技に変化をつけることで、異なる方法でテーマへ参加できます。
実技は余興ではなく話を理解する入口
講演の途中に実演を入れると、会場は盛り上がります。しかし、実技の役割は盛り上げることだけではありません。
失敗してももう一度挑戦する。少しの工夫で動きが変わる。友達の挑戦を応援する。講演で伝えていることを、目の前の動きとして見せられます。
言葉だけでは抽象的だった「挑戦」や「成長」が、実技によって具体的になります。
子どもの集中に変化をつくれる
体育館で大人数が同じ姿勢を続けると、集中が切れるのは自然なことです。
映像を見る、講師の実演を見る、問いに答える、自分で体験する。講演会の中に複数の動きがあると、子どもは集中を切り替えられます。
実技の量は学年に合わせる
低学年は体験を多めにし、高学年は実話と実技を結びつける。中高生には、実演を挑戦やキャリアの話へつなげる。対象者によって実技の目的と時間を変えます。
講演会後の会話が生まれやすい
目の前で見た実演や、自分で挑戦した体験は、言葉だけの説明より思い出しやすいものです。
「あの技がすごかった」で終わらせず、「最初からできたわけではない」「失敗の後に何を変えたのか」という話と結びつけると、学級や家庭で会話を続けられます。
面白かった講演会に共通する特徴でも、終了後に残る設計を解説しています。
学年を分けた一日構成にも向いている
全校児童へ同じ内容を届ける必要はありません。
高学年にはキャリア教育の講演、低学年にはなわとび教室を行う。午前は児童・生徒向け、午後は保護者や教職員向けに子どもとの対話を扱う。学校の時間割と目的に合わせて組み合わせられます。
一人の講師が講演と実技の両方に対応できれば、テーマの一貫性も保ちやすくなります。
実技付き講演会で確認する会場条件
実技を行う場合は、安全と運営の確認が必要です。
- 会場の広さと床の状態
- 参加人数と動ける範囲
- 使用する道具と持ち物
- 見学者の位置
- 音響や映像機材
- けがや体調不良時の対応
実技を入れたいからといって、全員が同時に動く必要はありません。講師の実演だけにする、代表者が体験する、学年ごとに時間を分ける方法もあります。
講演のみが向いている場合もある
式典の中で時間が限られている。会場に固定席がある。参加者が企業の管理職や教職員で、対話を深く扱いたい。このような場合は、講演のみの方が目的に合うことがあります。
開催形式は、にぎやかさではなく、対象者に何を持ち帰ってほしいかで選びます。
学校講演会のテーマを学年別に選ぶ方法も合わせて確認してください。
実技付き講演会の当日運営
話から実技へ移る合図を決める
参加者が急に動き始めると、用具の準備や移動で混乱します。講師の説明後に主催者が列や間隔を案内するのか、座席のまま見る実演なのかを事前に共有します。児童・生徒の移動時間も講演時間へ含め、話と体験の切り替えに余裕を持たせます。
できない人を取り残さない
実技は技の成功を競う時間ではありません。運動が苦手な人、けがや体調で参加できない人には、見学しながら動きの工夫を探す、挑戦している人へ声をかけるなど別の参加方法を用意します。体験の違いを認めること自体が、講演テーマとつながる場合もあります。
実技後に言葉へ戻す
体を動かした直後は盛り上がりますが、そのまま終了すると楽しい記憶だけが残ります。何を変えたらできたか、失敗したときにどう考えたか、周囲の言葉がどのように影響したかを短く振り返ります。体験を言葉にすることで、教室や家庭へ持ち帰れる学びになります。
主催者は、実技の成功率だけで講演会を評価しないことも共有してください。挑戦しなかった人が観察から気づきを得た、失敗した人が方法を変えた、周囲が応援の言葉を選び直したという変化も成果です。講演テーマに沿った振り返り項目を事前に用意すると、実技が単独の催しになりません。
講演・実演・なわとび教室を組み合わせられます
粕尾将一は、シルク・ドゥ・ソレイユ『La Nouba』のなわとびアクトに約2,500回出演し、学校出張指導を1,000校以上で行ってきました。舞台と教育現場の両方の経験を生かし、講演のみ、実演付き、なわとび教室併設に対応します。
