なわとびの練習を見ていると、つい「あと3回やってごらん!」と声をかけてしまうこと、ありませんか?
頑張っている子どもを応援したい、あと少しチャレンジしてほしい。
そんな親心から出る言葉ですが、実はこの「あと何回」という声かけが、思わぬ逆効果になってしまうことがあるんです。
今回は、現場でよくある親子のやりとりを例に、子どものやる気を伸ばす声かけについて考えてみます。
「あと何回やりなさい」が生む、見えないゴール
例えば、二重跳びの練習をしているとき。
うまくいかなくて何度も失敗を繰り返していると、つい「あと3回チャレンジしてみて」と言いたくなりますよね。
でも、実際の現場ではこのやりとりが子どもにとってはゴールの見えないマラソンのようになってしまうことが多いです。
なぜかというと、
- 「あと3回」と言われて挑戦する
- 1回目がうまくできた!
- でもすぐ「じゃあ次も3回やってみようか」と言われる
- 何度やっても終わりが見えない
こんなループに入ってしまうんです。
本当は「できた!」の達成感を感じたいのに、すぐに新しい課題が出されてしまう。
成功した瞬間に認めてもらえず、また次のゴールが設定される。
これ、子どもからすると、ちょっとしんどいですよね。
やる気が下がる「押し付けられた目標」
この背景には「自己決定論」という心理学の考え方があります。
自分で目標やゴールを決めて取り組むと、やる気(モチベーション)は自然と湧いてきます。
でも、誰かに「あと3回やりなさい」と回数を決められると、やらされている感覚が強くなり、やる気が下がってしまうことがあるんです。
なわとび教室でも、保護者の方が「あと何回やりなさい」と声をかける場面をよく見かけます。
もちろん「もう少し頑張ってほしい」という気持ちはよくわかります。
でも、実は「自分で決める」という体験こそが、子どものやる気や自信につながるんです。
子どもに「決めさせる」声かけに変えてみる
では、どんな声かけがいいのでしょうか?
おすすめは、
- 「あと何回やってみたい?」
- 「今日はどこまで練習したい?」
- 「もうちょっとやる?それとも今日はここまでにする?」
といったように、
子ども自身に決めさせること。
たとえば、二重跳びが1回できたときには「すごいじゃん!1回できたね。次はどうする?」と尋ねてみてください。
「今日はもう疲れたから終わりにしたい」「もう少しだけ頑張ってみたい」——どちらの答えもOKです。
子どもが自分で回数やゴールを決めることで、主体性が生まれ、やる気がグッと上がります。
こんなメリットも
- 自分で決めたことだから、途中で諦めにくい
- 「できた!」の達成感がしっかり味わえる
- 練習をやめるタイミングも自分で選べるので、無理なく続けやすい
なわとびの現場でも、
「今日はここまでにする!」
「もう1回だけやってみたい!」
こんなふうに自分で言える子は、練習の質もモチベーションも高い傾向があります。
どうしても「あと何回」と言いたくなったら
とはいえ、親もつい「あとちょっと頑張ってみようよ!」と言いたくなるもの。
そんなときは、まず「今できたこと」をしっかり認めてあげるのがポイントです。
- 「1回目、すごく上手に跳べたね!」
- 「今日のチャレンジ、ここまでできたのはすごいことだよ」
その上で「あと何回やってみたい?」と尋ねてみてください。
子どもから「もうやめたい」と返ってきたら、それも尊重してみましょう。
「やめる」ことを認めるのも、実は成長につながる大事な経験です。
まとめ:親子で成長を実感できる練習時間に
なわとびの上達に大切なのは、子ども自身が「できた!」と実感できること。
親がゴールを決めすぎず、子どもに決定権を渡してみる。
その小さな積み重ねが、やる気や自信、そして自主的な挑戦につながっていきます。
「あと何回やりなさい」から「あと何回やってみたい?」へ。
ぜひ、今日から試してみてください。
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