2026.06.30

「あと何回?」が逆効果になる理由と子どもが伸びる声かけのコツ

「あと何回?」が逆効果になる理由と子どもが伸びる声かけのコツ

なわとびの練習を見ていると、つい「あと3回やってごらん!」と声をかけてしまうこと、ありませんか?

頑張っている子どもを応援したい、あと少しチャレンジしてほしい。

そんな親心から出る言葉ですが、実はこの「あと何回」という声かけが、思わぬ逆効果になってしまうことがあるんです。

今回は、現場でよくある親子のやりとりを例に、子どものやる気を伸ばす声かけについて考えてみます。

「あと何回やりなさい」が生む、見えないゴール

例えば、二重跳びの練習をしているとき。

うまくいかなくて何度も失敗を繰り返していると、つい「あと3回チャレンジしてみて」と言いたくなりますよね。

でも、実際の現場ではこのやりとりが子どもにとってはゴールの見えないマラソンのようになってしまうことが多いです。

なぜかというと、

  • 「あと3回」と言われて挑戦する
  • 1回目がうまくできた!
  • でもすぐ「じゃあ次も3回やってみようか」と言われる
  • 何度やっても終わりが見えない

こんなループに入ってしまうんです。

本当は「できた!」の達成感を感じたいのに、すぐに新しい課題が出されてしまう。

成功した瞬間に認めてもらえず、また次のゴールが設定される。

これ、子どもからすると、ちょっとしんどいですよね。

やる気が下がる「押し付けられた目標」

この背景には「自己決定論」という心理学の考え方があります。

自分で目標やゴールを決めて取り組むと、やる気(モチベーション)は自然と湧いてきます。

でも、誰かに「あと3回やりなさい」と回数を決められると、やらされている感覚が強くなり、やる気が下がってしまうことがあるんです。

なわとび教室でも、保護者の方が「あと何回やりなさい」と声をかける場面をよく見かけます。

もちろん「もう少し頑張ってほしい」という気持ちはよくわかります。

でも、実は「自分で決める」という体験こそが、子どものやる気や自信につながるんです。

子どもに「決めさせる」声かけに変えてみる

では、どんな声かけがいいのでしょうか?

おすすめは、

  • 「あと何回やってみたい?」
  • 「今日はどこまで練習したい?」
  • 「もうちょっとやる?それとも今日はここまでにする?」

といったように、

子ども自身に決めさせること

たとえば、二重跳びが1回できたときには「すごいじゃん!1回できたね。次はどうする?」と尋ねてみてください。

「今日はもう疲れたから終わりにしたい」「もう少しだけ頑張ってみたい」——どちらの答えもOKです。

子どもが自分で回数やゴールを決めることで、主体性が生まれ、やる気がグッと上がります。

こんなメリットも

  • 自分で決めたことだから、途中で諦めにくい
  • 「できた!」の達成感がしっかり味わえる
  • 練習をやめるタイミングも自分で選べるので、無理なく続けやすい

なわとびの現場でも、

「今日はここまでにする!」
「もう1回だけやってみたい!」

こんなふうに自分で言える子は、練習の質もモチベーションも高い傾向があります。

どうしても「あと何回」と言いたくなったら

とはいえ、親もつい「あとちょっと頑張ってみようよ!」と言いたくなるもの。

そんなときは、まず「今できたこと」をしっかり認めてあげるのがポイントです。

  • 「1回目、すごく上手に跳べたね!」
  • 「今日のチャレンジ、ここまでできたのはすごいことだよ」

その上で「あと何回やってみたい?」と尋ねてみてください。

子どもから「もうやめたい」と返ってきたら、それも尊重してみましょう。

「やめる」ことを認めるのも、実は成長につながる大事な経験です。

まとめ:親子で成長を実感できる練習時間に

なわとびの上達に大切なのは、子ども自身が「できた!」と実感できること

親がゴールを決めすぎず、子どもに決定権を渡してみる。

その小さな積み重ねが、やる気や自信、そして自主的な挑戦につながっていきます。

「あと何回やりなさい」から「あと何回やってみたい?」へ。

ぜひ、今日から試してみてください。

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